2015/07/06

環境|吸音機構

ひとつひとつ覚えるよりまとめて覚えた方がいいですね。

■多孔質型吸音
音が入射。繊維の振動や摩擦により熱エネルギーとして消費。
高音域で効果大。

■板(膜)振動型吸音
音が入射。板(膜)が振動。内部摩擦によって消費。
低音域で効果あり。吸音率としては低い。

■共鳴器型吸音
孔の部分の空気が激しく振動し、周辺との摩擦熱として消費。
共鳴周波数で効果大。
孔とその後ろの空気層による吸音なので、材の種類は関係なし。

画像は、こちらから

過去問でも、この3つが整理できていれば、難なく解けますね。

25092
多孔質吸音材料では,その表面を通気性の低い材料によって被覆すると,高音域の吸音率が低下する.
→○
多孔質吸音材料に、音が直接入射されないため,高音域の吸音率が低下する。
24074
質吸音材料を,より広帯域にわたる吸音を目的として使用する場合,吸音材の背後に空気層を設けることが効果的である.
→○
空気層の厚さを増すと,その吸音効果を低音域まで広げることが可能。
多孔質材で板振動型の機構をつくり、従来の高音域だけでなく、
低音域まで広げたということかな。
11062
背後空気層をもつ板振動型吸音機構において,空気層部分にグラスウールを挿入した場合,グラスウールを単体で用いたときの特徴である高周波数域での吸音効果についてはあまり期待できない.
→○ (×と誤記していました。○ですね)
多孔質材の前に板があるので、直接入射しない=高音域の吸音は期待できない。
25092と考え方はいっしょ。
24073
孔あき板は,共鳴器型のメカニズムで吸音するので,音楽室等において吸音面として使用する場合,特定の周波数の吸音過多に注意する必要がある.
→○
孔から音波が入射すると孔の部分の空気を振動させる。
(背後の空気層がバネの役割となるため)
孔の部分の空気と壁面との摩擦粘性抵抗により,音を熱エネルギーに変換し吸音。
背後の空気層によって特定の周波数の吸音の効果大なので、吸音過多に注意。

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