2015/07/16

構造|シャルピー衝撃試験

今更ですが、ノーマークでした。
09251
鋼材は,シャルピー衝撃値が大きくなると,脆性破壊を起こしやすくなる.  (×)
シャルピー衝撃試験は切欠き試験片に衝撃力をかけて,破壊に要したエネルギーの大小によって衝撃破壊に対する抵抗力を評価するものである.シャルピー衝撃値が大きいほど,破壊に要するエネルギー(吸収エネルギー)が大きくなり,強く粘り強い材料である.なお,ビッカース硬さは,大きいほどもろくて硬い性質を示す.


ということは、もはや常識?!
この知識だけで問題なしと思っていたのですが、
実は近年毎年のように出ているし、ひねった×問でも。
20年
ステンレス鋼(SUS304)は,炭素鋼に比べて,耐食性に優れているが,耐低温性,耐火性は劣っている.(×) 
23年
炭素鋼のシャルピー衝撃試験において,試験温度を低くしていき,ある温度以下になると吸収エネルギーが急激に低下し,脆性破壊を起こしやすくなる.(○) 
24年
炭素鋼は,硫黄の含有量が少ないほど,シャルピー吸収エネルギー及び板厚方向の絞り値は大きくなる.(○) 
25年
建築構造用圧延鋼材(SN材)には,A,B,Cの三つの鋼種があるが,いずれもシャルピー吸収エネルギーの規定値がある.(×) 
26年
シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが大きい鋼材を使用することは,溶接部の脆性的破壊を防ぐために有利である.(○)
20年は、解説に低温時の強度でシャルピー値の解説があるので、ピックアップ。
知ってそうで、すこしひねって出てきたらあたふたしそうですね。
応用できるように単に暗記するだけにならないようにしておく必要がありそうです。

2 件のコメント:

padmatea さんのコメント...

もはやシャルピー衝撃事件ですね(-_-;)
同じく、これナンじゃ?となって調べたことあり。
誰もが通過する道!?笑

丁寧に行きましょう!

五号 さんのコメント...

試験前に通過できてよかったです^ ^
シャルピーの衝撃兄弟でアイゾット衝撃試験というのがあるんですね。
無駄知識ですw